夏の養生

 このところ、梅雨に戻ったような天気が続いていますが、中国では7月16日から8月24日の期間を「三伏天」といい、今日から夏が始まると言われています。

 暑い夏には暑さを避けて静かに穏やかに過ごすことが大切とされています。また、暑いからといって体の中も外も冷やし過ぎないようにすること、湿気が体に溜まらないようにすることも大切です。漢方では「冬病夏治」という言葉があり、冬の冷えなどの病気は夏の過ごし方で好転するという考え方があります。反対に言えば、夏に体を冷やし過ぎると様々な不調(特に女性は生理不順や妊娠しにくいなど)を招ねくことになりかねません。

 そこで、今日は夏の過ごし方やおススメ食材などをご紹介したいと思います。

●気を付ける事

朝食をきちんと食べる事(おかゆなどがおススメです)

汗をかいてすぐに冷たいシャワーなどを浴びないようにする

冷たい飲み物・食べ物の飲みすぎに注意する

喉が渇いても冷たい水を急に飲まないようにする

水分はこまめに少しずつ摂る

エアコンの冷風に直接当たらないようにする

目から入ってくる紫外線に気を付ける(サングラスなどで対策)

シャワーで済ませずなるべく湯船につかる

髪を洗ったらすぐに乾かすこと(頭に湿気が溜まると頭痛や頭重になりやすいため)

夜寝る時はお腹を冷やさないように毛布などをかける

●おススメ食材

レンコン(血の熱を冷ます)

豆苗、ゴーヤ(体の熱を冷ます)

緑豆(食中毒予防、熱中症予防)

●食べ過ぎに注意するもの

スイカ、ライチ、マンゴー(いずれもたくさん食べると体を冷やします)

 冷たい物を食べる時は一緒に温かいお茶などを飲んで中和するのも良いかもしれませんね。夏の過ごし方に気をつけて、まだまだ早いですが冬に備えましょう!