漢方薬で舌のピリピリが改善

 このところ急に寒くなってきましたね。皆様風邪などひいていらっしゃいませんか?

 今日は、舌のピリピリが改善された方についてご紹介いたします。舌のピリピリ(舌痛症)は、中高年の女性に多く見られる症状でストレスや自律神経の失調、ホルモンバランスの変化などが発症に関係しているとも言われていますが、詳しい原因は分かっていません。

 当薬局で3年ほど前から漢方薬をお飲みになっている50代の女性も、病院の検査では異常が無いと言われ相談にいらっしゃいました。その時はストレスなどもあり、「心(しん)」が弱っていると診て「心」を強め、気力を高め、体の熱を冷ます煎じ薬をお飲みいただきました。3ヶ月くらいで煎じ薬から顆粒剤に変更し、半年くらい続けていただくと、舌のピリピリはまだ感じるもののだいぶ症状は改善されたということでした。その後は内蔵の回復を見ながら体のバランスを調整する顆粒剤を量を減らして継続して服用されました。先日いらっしゃったときには、舌のピリピリはほとんど気にならなくなって9割改善されたということでした!

 慢性の症状や原因不明の症状には、時間は少しかかるかもしれませんが、体のバランスを調整する漢方薬を続けることで効果を感じられると思います。

漢方で抗がん剤治療後の免疫力を高める

 先日、抗がん剤治療を受けながら漢方薬を服用している方が来局されました。 この方は、卵巣がんが見つかり抗がん剤治療を受けていますが、抗がん剤治療後は副作用がひどく、3日間起きられずにご飯もなかなか食べられず、吐き気もひどかったそうです。その後、漢方薬を飲んで食欲も出て、散歩も出来るようになりました。今後も抗がん剤治療が続くので、漢方薬で体力・免疫力を高めて少しでも抗がん剤の副作用が軽くなるようにお力添えできればと思います。

原因不明の顔の痒みが改善!

 今回は原因不明の顔の痒みに悩んでいた女性が改善した事例ついて、嬉しい報告がありました。

 この女性は実は4~5年前に当薬局にて指の関節の痛みで漢方薬を服用していましたが、痛みが消えたので漢方薬の服用を卒業した方でした。今年に入ってから原因不明の顔の痒みに悩まされ、病院での血液検査では肝機能なども異状なく、皮膚科からは細菌や感染症に効く薬とアレルギーに効く薬を半年くらい服用していましたが一向に良くならず、症状はむしろ悪化してきたそうです。

 今年6月に当薬局を思い出してくれ久々に来局すると、とても疲れた顔をしていた印象を受けたのを覚えています。そこでまずは詳しいカウンセリングの後に15日分の漢方煎じ薬を渡すと、きちんと服用を続け、次のカウンセリングの時には身体の気になる症状に合わせながら(例えば便秘気味や舌苔など)漢方薬も微調整して一ヶ月分を渡すと、やはりきちんと服用を続けました。

 およそ三ヶ月後の先月末に来局した時には明るい表情で「おかげ様で痒みが治まり、病院の薬も半分以上減りました。飲まなくてもいい位と言われたけど、一応薬は貰って来たの」と教えてくれました。漢方薬も“とどめ”として一応一ヶ月分の依頼を受けお渡しすると「これで安心して過ごせるわ」とにこやかに帰られました。

 やはり漢方薬での体質改善は、まずは3~4ヶ月間の服用としています。きちんと続けることにより、高い効果を発揮することから、同時に食生活など生活習慣も気を付けることにより更なる高い効果を発揮しやすくなります☆彡